CUEの修理

CUEを使っていると壊れることがあります。 どんなに大切に使っていても,バットをテーブルにぶつけてしまうことがある。 すると,ぶつかった箇所はえくぼ状に凹みます(心はもっと凹みます)。 何年も使っていると,フェルルがかけることもある。 糸巻きがほどけてしまうことだってある。 これを修理できれば,CUEへの愛着は増すだろう。
  • 2018年6月 3Cキューの修理(もどき)

  • ホーム店のマスター経由で修理依頼あり。修理箇所は二箇所。そっくりそのまま外れた(ように見えた)ジョイントカラーの接着と先角の交換。


    先角は「かぶせ構造」であるから作業は比較的簡単である。 ジョイントカラー接着の作業を始めると,そっくりそのまま外れたように見えたジョイントカラーは再使用できないことが判明した(マスター経由で中古のキューを譲り受けた直後にキューが壊れたようで,微妙な事情がありそうなので詳しくは書かない)。そこで,ジョイントカラーはブランク材から作り直すことになった。ブランク材(今回はエイジス2)を大まかに切り出したあと,バットに接着し,テーパーを計算してCNCでわずかなテーパーをつけて切削した。ペーパーで仕上げたあと,シアノで塗装し,ペーパーがけし,コンパウンドで仕上げる(と書くと,簡単そうだが,シャフト側と外径を合わせるため,塗装を重ねて>削って>外径測って>塗装を重ねて>削って>外径測って>.........>>>の無限ループにはまって,これに1週間以上かかった)。


    完成!

    苦労した外径合わせも5/100mm以下で合わせたが,バットとシャフトを繋いで指で確かめてみると,わずかに段差を感じる。現状でこれ以上は無理。今後の課題とする。
  • 2018年5月 ハウスキューのリフィニッシュ(もどき)

  • ホームにしているお店のハウスキュー(ADAM製ポケットキューで,もとは,常連さんのキューだったらしいが....)に私好みの渋いキューがあった。 でも,糸がほぐれ,黒いビニールテープで(てきとうに)修理されていた。フォアアームやバットスリーブの塗装も浮き,見るも無残な状態である。 ずっと,かわいそうに思っていたが,「壊しても文句は言わない」という条件でマスターが修理を依頼してきた。 糸巻きの練習には絶好のチャンスである。


    所詮,素人細工であるから,「何をどうした」などと解説しても意味がない。しかし,個人的には得るものが多くあった。経験以上に貴重なものはない(しかも,糸のお代はマスター持ち)。「エクボ」を消すため,ペーパーがけ,シアノで塗装し,ペーパーがけを繰り返し,最終的には#9800のコンパウンドで仕上げる。今回は,糸巻きは「PITノリ(トンボ鉛筆)」で接着し,「花王キーピング」+「アイロン」で仕上げ。結論としては,イマイチ。

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